講義紹介 2017年11月・12月(世界史講義)

ここ二ヶ月の世界史講義、まず特筆すべきはモンテーニュの『エセー』著者手沢本の影印本が届いたことです。全六巻、影印編と翻刻編とに分かれます。
著者手沢本にはモンテーニュの書き込みがありますが、殆ど全面改稿というべき規模で、これが発見された時の衝撃が思い知られます。
『エセー』はデカルトにも関係する故、本書が原典研究所に到来した意義は大きいと言わねばなりません。
誰の言葉であったか失念しましたが、「他の人の本を読んでいると、物を書いている人の姿が見える。モンテーニュを読んでいると考えている人の姿が見える」 と言ったそうです。いよいよ味わっていよいよ深い言葉です。
もう一つお知らせすべきは、世界史講義のテーマが仏教になったことです。既にサンスクリット・パーリ語を学ぶための参考書の展観が行われました。 八万四千の法門と言われる通り、読めども買えども尽きぬ量の書物、何度輪廻すれば読み終えられるか分かりません。
とはいえ、仏教は日本人にとって最も身近な教えの一つです。茶の湯やお華など、ちょっと考えてみればさまざまなところに仏教思想が染み渡ってい ます。縁あって日の本の地に生まれた以上、どのように仏教と向き合えばよいのか、学んでゆきたいと思っております。
本年は原典研究所創立二十周年を向かえ、各塾生の活動範囲もますます広がって参りました。来年も暖かきご支援を賜りたく、お願い申し上げますとともに、 皆々様ご健勝にて新春をお迎え下さいますよう、お祈り申し上げます。好文木も早や咲き初めたようでございます。
(三村)

One thought

  1. 「失念した」と書きましたが、モンテスキューの言葉である旨、主宰からご指摘がありました。

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