Einleitung §7 前半
ここでのシュペングラーの論旨は、西洋人の歴史観の祖はギリシア人の極的な世界観ではなく、オリエントの二元論、善と悪の体制転換としての周期的な世界観であって、そこに西洋において歴史の終着点としての「我々の時代」が付け加わったことにより、運動の方向を持つ歴史の三分法となった、ということである。
本日の講義では、オリエントの世界観、すなわちメシア思想がゾロアスター教の「サオシュヤント」の観念に現れたこと、ダニエル書の「4つの獣」が体制転換の歴史観の典型であること、千年王国思想とピューリタンの渡米などのお話を聞いて、世界史講義と『バルタザール考』を想起しつつ、シュペングラーの思索を追体験することができた。
(阿部)