講義紹介 2017/09/30(土)

今日の主役はコーカサスです。ローマよりも早くキリスト教を国教としたアルメニア、それについでやはり四世紀のうちにキリスト教を受け入れたジョージアは、キリスト教研究において極めて重要な位置を占めます。講義では、古アルメニア語や古グルジア語、さらに現在のコーカサスを学び、研究するために必要な本、というよりも手に入る限りの本が机上に並べられ、非常なる壮観を呈しました。

現在では、コーカサスの情報を得るにも、まずはインターネットが手段になることでしょう。しかし飽くまで文献と文献の間に手作業で橋を架けてゆくのが、原典式アプローチです。コーカサスの歴史について書かれた本を開いたり、地政学事典を引いたり、はたまたピロスマ二の画集を眺めたりしながら、すこしずつコーカサスへ近づいてゆきます。迂遠なようではありますが、こうするうちにだんだんとコーカサスが親しいものに感じられてきます。学ぶ対象への愛着。ややもすれば忘れられがちですが、大切にしたい感情です。

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