原典ギリシア語では『エウテュプロン』の講読を進めながら、時折文法の確認をしております。一例を挙げましょう。
ὅπῃ σαθρός ἐστιν, καὶ πολὺ ἂν ἡμῖν πρότερον περὶ ἐκείνου λόγος ἐγένετο ἐν τῷ δικαστηρίῳ ἢ περὶ έμοῦ.
(どこに弱点があるのか、我々にとってはすぐに、私のことに関するよりも彼の言論のことが、裁判所で取り沙汰されただろうよ。)
上記の文におけるἡμῖνについて、
翻訳においては、口語的なニュアンスを汲み取るのは難しいですが、
以前学習に用いていたLouise Pratt, The essentials of greek grammar, p.63 のEthical dative
を再確認。ジェスチャーを伴いながら、対話をしている私やあなた等を指し示す際に使われることが講読の合間に実演されました。(ギリシア語では1人称、2人称のμοι, σοι, ἡμῖν, ὑμιν が相当します。)
また最近の講読では、εὐσεβὲς, ἀσεβὲς, ὅσιον, ἀνόσιον などテーマに関わる言葉が頻出しており、いよいよ本題突入ではないか、という思いを強くしております。
(堀田)